田口佳史著書「なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか」から学んだ【気づきのまとめ】

田口佳史さんの著書「なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか」を読んだので、そこから学んだ気づきをまとめてあります。

スポンサーリンク

田口佳史著書「なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか」から学んだ【気づきのまとめ】

豊かさの指標が一人ひとり違う時代になった。

最低限のモノを手にしたユーザーは、『何を新たに求めているのか?」を企業はもちろん、ユーザーたち自身も良く分かっていない時代が到来した。

今の時代に求められるのは、「新しい価値の創造」と「イノベーション」である。

「モノのない時代」から「モノのある時代」に変わり、「何を持って豊かとするのか?」がわからなくなってきた。

もはや、共通モデルでは、豊かさを描ききれなくなった。

一人ひとりが、自分なりの豊かさ、自分なりのワクワク感を創出しなければいけない時代になった。

東洋思想を世界のトップリーダーが学び始めている

150年~200年前に、中世ヨーロッパ社会が終わり、産業革命が起こり、近代という時代が始まり、その近代西洋文明をベースにしたパラダイム(考え方を支配する認識の枠組み)が、今の世界を覆っている。

東洋思想とは、「儒教」「仏教」「道教」「禅仏教」「神道」の五つの思想を指している。

東洋思想では、自分の心の中に関心が向けられる。

事故の内なる仏や神に気づくこと、自己の仏性、神的に目覚めることを重視している。

それだけ精神性に富んでいる。

西洋は外側にある対象に向かう。

東洋は内側にある対象に向かう。

変化を生み出すことが求められる時代になった

「約50年周期で景気は変動していく」という説をロシアの経済学者ニコライ・コンドラチェフが唱えている。

近年は、30~50年周期で「成長」「安定」「転換」というフェーズを繰り返している。

この世の中で、最低限必要なのは、「変化に対応すること」であり、「乗り遅れていないこと」である。

今、組織の中で、価値が急降下しているのは、「前時代の成功体験にしがみつき、変化に対応できない人」である。

しかし、この時代に求められるのは「変化に対応すること」ではなく、「変化を生み出すこと」である。

機械的数字論の限界がきている

孔子は、本当に必要なのは「徳」であり、「礼」である、と教えている。

これまでは「10個の商品を作れる人」は「5個の商品しか作れない人」より優れているという客観性を持った価値基準が当たり前だった。

「同じ機能なら、1円でも安いものを買いたい」「1時間あたりの時給が1円でも高いほうがいい」という感覚だった。

しかし、これは近代西洋文明を起点としたパラダイムで、150~200年も前の考え方である。

機械的数字論は、不当で過酷な労働を強いられる人々が現れ、児童労働などの問題も引き起こした。

どんなに働いても自分の生活が楽にならない、うつ病などの精神疾患に苦しむ人が増え、自殺者も続出している。

これに異を唱える人が増えてきたことが、時代の弊害を乗り越えようとする発露である。

「もっと楽しく、もっと人間的に」という価値観

「もっと楽しく」「もっと人間的に」という思想が求められている。

人間としての「命を喜ばす」という価値観。

これは、国際的には「デーセントワーク」と呼ばれ、働きがいのある、人間らしい仕事のことである。

様々な問題に直面したときに、人間の根本に立ち返ることが大切。

これまで、モチベーションを高める手段として用いられてきた「給料を上げる」「昇進させる」は、通用しなくなっている。

マネジメント層が考えなければいけないのは、「楽しさ」「やりがい」「意欲」という『より人間的な部分』へのアプローチである。

仕事のモチベーションは、「自分が楽しいと思えることをやっているから」である。

「今、楽しいこと」「ワクワクすること」を最重要な価値と位置付ける。

世間は無視して、自分の好きなことだけを追求する

無為自然の世界に心を遊ばせ、真の人間性を感得しながら生きることをよしとする、老子哲学が求めらている。

世間の価値観に囚われることなく、世間的な成功に執着することなく、自分の好きなことだけを追求する。

そうすれば、アグレッシブに事に向かう意欲が枯渇することはなく、楽しく生きていける。

「世の中に貢献してユーザーにニーズに応える」という感覚は捨てて、「自分の好きなことを追求していたら、知らないうちに世の中の役に立っていた」という感覚が、ビジネスシーンにも必要。

個人の自由な発想で世界が変わる

「個人の自由な発想」の価値がものすごく高くなっている。

ひと昔前の高度経済成長期は、個人の自由な発想などほとんど必要なく、ただ、がむしゃらに仕事をすれば、日々業績が上がっていく時代だった。

しかし、現代はまるで違う。

個人の強烈な発想が、世界を変える時代になった。

「楽しんでいる人」「遊び半分の人」「無駄なことをしている人」がイノベーションを起こす。

上司や会社に支配され、「生産性を高めよう」「目標の業績を達成しよう」という思想で働いている人たちからは、革新的なアイデアは生まれず、このような組織は衰退する。

たった一人のイノベーターが、世界をひっくりかえすような「個」の時代になっている。

だからこそ、Googleは「20%ルール」を設けて、労働時間の20%は本来の業務とは異なることをするように義務付けている。

「結果よければすべてよし」の思想は通用しない

「結果よければ、すべてよし」の発想は、「結果を得るためには、そのプロセスが犠牲になるのは仕方ない」という思想です。

今の世の中では、このような「頑張れば、結果が出る」「結果がよければ、すべてよし」という結果主義のパラダイムは求められていない。

なぜなら、朝から晩まで、頑張って働いても、自分の生活は楽にならず、豊かにもならない時代だからです。

高度経済成長期は、日々頑張ってさえいれば、確実に生活水準が上がり、ほとんどの人が豊かさを実感できていた。

しかし、今の時代は、「頑張ったほどの豊かさ」を感じられるのは、ごく限られた人です。

「頑張りすぎて、うまくいかない」ということさえあります。

過酷な労働を強いても人は辞めていきますし、残業時間が多くなればコンプライアンス違反になり、ビジネスは成り立たなくなります。

「今、ワクワクしているか?」が最優先

「結果主義」というパラダイムが終わり、次に求められるのは「今を大事にする」という思想です。

「今、自分は楽しいか?」が最優先事項。

「今が辛くても、明日には素晴らしい結果が待っている」という結果主義、未来主義の考え方ではなく「今、自分は楽しいのか?」「今、自分はワクワクしているのか?」という発想が世の中の主流になっている。

「結果」よりも「プロセスそのもの」を大事にするようになった。

シリコンバレーのトップたちも、「いかに儲かるか?」以上に、「今、自分たちがワクワクできるか?」という価値観を非常に大切にしている。

結果よりも、「ワクワク重視」の時代。

東洋思想の根幹は「今、ここ」を味わう

「今、ここにいる自分」を味わい尽くす、見つめ尽くす、のが東洋思想の根幹であり、マインドフルネスの本質である。

生産性を高めるためだけの、「いかにコストや時間を減らして、多くの成果を得られるか?」を追求するやり方は、必ず行き詰まる。

「プロセス主義」や「ワクワク主義」を置き去りにすると、必ず無理が生じ、崩壊する。

日本の「働き方改革」は、残業時間を減らし、早く帰るというアプローチであり、生産性向上を目指した取り組みなので、これは「働かされ改革」である。

今の時代に求められるのは、「プロセスそのものを楽しむ」「ワクワクできる働き方」である。

「知る人」は「好む人」に勝てない

どんなことをするにしても、まずは「知識」を身につけなければいけません。

良い仕事をするには、相応の知識を身につけておくことは必要です。

しかし、「知識やスキルを身につけた人」であっても「それを好きでやっている人」には絶対に勝てません。

「好きでやっていて、楽しんでやっている人」には、到底敵わないのです。

「生産性を高める」「残業時間を減らす」よりも、「いかに、楽しく働ける人を増やせるか?」が大事。

「自分が嫌だと思うことは、人にしないこと」が、人間がやるべき1番大事なことだと孔子は言っている。

見えないものにこそ価値がある

スティーブ・ジョブズのように「こんなものが欲しかったんでしょ!」は、見えない世界が見えていないとできない。

人は、見せてもらうまで、自分は何が欲しいかを知らない。

東洋思想のDNAを持っている日本人には、「人の心」という見えない世界を繊細に感じ取り、直感で相手を喜ばせることが本来はできる。

「見えないもの」や「わからないもの」にこそ価値があり、それをそのまま感じ取ることが大事。

プロフェッショナルとは「玄人」のことで、「暗いところまで見える人のこと」である。

「未来」や「人の心」が見える人のこと。

外的条件よりも内的満足で会社は選ばれる

「いい会社に入る」「お金を稼ぐ」「上司に評価される」「贅沢な暮らしをする」などの外的条件では、人のモチベーションは上がらなくなっている。

「自分がワクワクできるか?」「やりがいを持てるか?」「自分を成長させられるか?」という内的価値を重視するようになっている。

「この会社の方が楽しく仕事ができそうだから」「自分を成長させてくれるから」「社長の理念やビジョンに共感したから」という理由で、会社を選ぶ人が増えてる。。

「外的要素」よりも、自分の内面的な満足度や価値観を大事にしている人が多くなっている。

「自分の内側を徹底的に見つめ、自分自身に目覚める」のが東洋思想の考え方である。

「人は本来的に仏であり、生まれながらにして悟りを開いている存在である」という道元の教え。

「いま、ここに集中する」「自分を味わい尽くす」というのが、東洋思想。

個々ではなく全て繋がっている

東洋思想には、個々を分けるという発想はなく、全部つながっているという発想がある。

「世の中は全部繋がっていて、自分は全体の中の一部にすぎない」という考え方。

三方よしは、「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」という全体が繋がっているという思想。

自然は神様から借りているものであり、所有できるものではない。

自然というのは崇拝するものであり、コントロールしていいものではない。

スポンサーリンク

まとめ

田口佳史さんの著書「なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか」から得た気づきのまとめです。

  • 豊かさの指標が一人ひとり違う時代になった
  • 東洋思想を世界のトップリーダーが学び始めている
  • 変化を生み出すことが求められる時代になった
  • 機械的数字論の限界がきている
  • 世間は無視して、自分の好きなことだけを追求する
  • 個人の自由な発想で世界が変わる
  • 「結果よければすべてよし」の思想は通用しない
  • 「今、ワクワクしているか?」が最優先
  • 東洋思想の根幹は「今、ここ」を味わう
  • 「知る人」は「好む人」に勝てない
  • 見えないものにこそ価値がある
  • 外的条件よりも内的満足で会社は選ばれる
  • 個々ではなく全て繋がっている

スポンサーリンク
おすすめの記事